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パートナーにプレゼンテーション 小波盛佳
パートナーにとって関心のないことを、自分がどうしてもやりたいと思うことがあります。
たとえば、今までずっと一緒にやってきた仲間が、ヨットを買うために金を集めることになって、
それになんとかお金を出して参加したいというようなことです。
2004年06月06日
2006年04月22日改
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夫婦円満・家庭円満の秘訣
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そんな時に、「えい面倒だ、黙ってやっちゃえ」というのは、できる限り避けたいものです。
こっそりやって結局ばれちゃったというのでは、円満が破綻する原因になりかねません。
それ以前に、そんな隠しごとをすること自体がわだかまりを作るもとになります。
何かをやりたいときは、まずパートナーを説得することを考えましょう。
自分がやりたいことをよく説明し、いかにそれをしたいかを示して納得してもらうのです。
そう、仕事でよくやられているプレゼン(テーション)です。
「自分の趣味としては、これしかないから」、とか「君もそのヨットにいつでも乗れるんだよ」とかと話します。
支払の方法に無理がないことも予め計算しておいて説明するのです。
そして「いかにヨットが環境にやさしいか…」(?)といったような持論を持ち出してもいいでしょう。
最後には泣き落としという手もあります。
プレゼンを上手にできれば、仮に完全には納得してもらえなくても、最後には「しゃあないな」と思ってもらえるでしょう。
そんなことは、「言っても言わなくても同じさ」、と思うのは、うまくありません。
相手の立場に立って考えれば、内緒にされるのがいかに不愉快なことかが分かるでしょう。
日本人はプレゼンが下手です。
自分のことを丁寧に説明するのは、言い訳と同じで恥だと考える美学が古くからあると思います。
しかし、そもそも、昔から言われてきた「言い訳をするな」ということ自体が、おかしなことだったのでしょう。
それは、下の立場の者にものを言わせない抑圧のための支配の構造からきていたように思います。
まして「プレゼンの腕を磨くなどというのはもっての外」、と言う人がまだまだ多いでしょう。
でもそれは、時代に応じて思い直していった方がいいでしょう。
人の考え方が多様化している現代では、言いたいことが自然に伝わることはないので、プレゼンはいろいろな場面で欠かすことができません。
説明責任という考え方は、企業などだけではなく、個人の関係でもあるはずです。
もちろん、たいしたこともないのに、年中「おねだり的なプレゼン」ばかりというのは、ちょっとどうかと思いますが。
一方的にプレゼンテーションするだけというのは、意味がありません。
プレゼンテーションをして、それに対する意見や反論を聞き、それに応えるのは、もっと大事なことです。
それによって自分の考え方がより分かりやすい形に成長するということもあります。
場合によっては、反対に説得されて宗旨変えすることもあるでしょう。
自分が納得するのであれば、それはそれでいいでしょう。
「と、言われてもねえ」という声が聞こえてきそうです。
どうしてもやらなきゃならないのに、理由なく反対されるとか、どう見ても説得できないということもあるでしょう。
それが分かっている場合は、無理押しは禁物です。
時期をみて、ということも必要でしょう。
むしろ、重大な場面では、相手の顔色を見るという、昔から建前上は嫌われている手法も必要でしょう。
食事の後や談笑の途中では、無理も聞いてもらいやすいとも言われますので、そういったタイミングを試すこともいいでしょう。
まあ、そうやって悩むことが人生のおもしろさだし、いろいろと考えて、
工夫しながらいろんな方法を編み出していくことが大事なのでしょう。
ただ、いいくるめたとか、だましたとかいうことになって、後から非難されては元も子もありませんので気を付けましょう。
(小波盛佳 Moriyoshi Konami)
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