>> 同じであること、似ていることは円満の条件か       小波盛佳

 パートナー同士の考え方や感覚などは、同じでない面、対極の面があることで磁石のように引きあえることもあるでしょう。 しかしその場合でも、お互いに許容できる範囲があります。 そして、少なくとも理解しあえるところがないと円満な関係は難しいようです。

 大半の項目が同じであるというほどの必要はありませんが、共通部分は必要です。それが少ない場合は、 一部の項目だけでもお互いに近づくようにすると円満の方向に向かいやすいでしょう。 かなり基本的で変えられそうにない項目も、お互いに話しあい理解しあうことによって、長い間には近づいていくことが可能でしょう。

 円満に関係しそうな項目を、重要と思われる順に整理してみました。

2004年06月13日  
2006年04月22日改 

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目次

1.考え方の基本姿勢
2.感覚・性格
3.嗜好
4.知性
5.所属
6.趣味

1.考え方の基本姿勢

 ・宗教的信条  ・政治的信条  ・社会的視野(コスモポリタンか近親コネクション重視か)  ・正義感(自分と人の不正をどこまで許せるか)

 この基本的な姿勢が違うと円満を保つのは容易でありません。 不幸にしてこれが違う場合は、お互いの考え方をよく理解した上で尊重し、衝突を避ける工夫をしなければなりません。 場合によってはその話題は避けるしかないかもしれません。 もっとも、日本の古来の仏教のように他との共存を否定しないような場合は、あまり問題にならないでしょう。

 これらのうち、「宗教的信条」や「政治的信条」は、つきあいの初期のうちにはっきりさせるのが一般的なので、 ほとんどの場合、はっきりと分かっているはずですが、後で気づく場合もあるようです。 一方、「社会的な視野」や「正義感」の強さは、少々話をしたぐらいでは分かりにくいので、 円満な生活を目指すには、できるだけ早いうちに互いの考え方を知ることが大事でしょう。

 また、若いうちに絶対と思っていた政治信条さえも、変わっていくことがあります。 場合によっては、相手が変わっていくことを変節と見ないで受け入れる気持ちも必要でしょう。

2.感覚・性格

 ・誠実さ  ・熱情性×冷静さ  ・客観性×主観性  ・几帳面さ×ずぼらさ  ・金銭感覚(けちさ×おうようさ)   ・隣人への気遣いの程度  ・外向性×内向性  ・決断の速さ×熟慮の深さ

 ものの感じ方や行動の性向を示すもので、お互いに相手を理解するのに大事な項目です。 円満を基準に考えれば、それぞれどうあるのがいいということはないでしょう。 要はパートナーの感覚・性格が互いに許容できる範囲内にあるかどうかです。 不幸にしてその範囲に収まらないのであれば、許容しあえるように努力しなければなりません。 もし、許容できるのであれば、「せっかちやさん」と「のんびりやさん」のように、 相反している方がむしろ補いあえてうまくいくことも多いでしょう。

3.嗜好

 ・性的なもの  ・ぜいたく度  ・味覚・嗅覚の好み  ・きれい好き度  ・おしゃれ度

 いわゆる好み。意志と関係なく何となく感じるもので、これは短期間には変えにくいものでしょう。 ただ、年をとるとともに変わることも多く、いつのまにか相手に近くなっていくこともあるでしょう。 反対に次第に傾向がはっきりして、差が目立つようになることもあるようです。

4.知性

 ・知識・教育のレベル  ・洞察力、理解力、先読み性、即応性  ・専門性やスキル  ・一般常識

 学歴や学力はいくらか指標になるにしても、必ずしも円満に役立つ知性のレベルを示すとは限りません。 ここでは、生活の中に応用できる知性が基準になるでしょう。 その中で、たとえば理解力などの差が大きすぎると、「なんでわからんの?」、とか「早すぎてついていけん」というふうに、 互いに我慢しきれないようなことが起こります。 しかし、どんなパートナーと組んでも、その差は必ずあるわけで、それを意識しすぎると、とてもやっていけません。 いわゆる「目をつぶる」ことも必要でしょう。

5.所属

 ・職業・学業上の組織  ・ボランティア団体  ・趣味・スポーツのサークル   

 何かのメンバーであることは、そのグループの目的とすることだけでなく、通常の生活や行動にまで影響します。 日常つきあう友人関係もそれに左右されがちです。いわゆる家族ぐるみのおつきあいになることもあります。 所属しているグループが同じであるか類似していると、共通の話題が特に多くなります。 それによってお互いを理解できる関係を作りやすいのでしょう。 しかし趣味などが近すぎると、お互いの弱点も見えやすいと言えます。 力の優劣も見えやすいので相手に対する見方が厳しくなりがちです。 パートナーとのバランスが悪い場合は関係を悪くすることがあるかもしれません。

6.趣味

 ・スポーツ鑑賞・実技  ・絵画類鑑賞・収集・創作  ・工芸品の収集・創作  ・音楽鑑賞・創作・演奏  ・ゲーム  ・その他

 お見合いなどの初対面の場で、自己紹介の項目として示しあう分かりやすい項目です。 おつきあいの初期に話題が少ない場合は、これが役に立ちます。 レベルの高低を問わなければ、お互いが歩み寄るのに都合のよい対象です。 日常生活に大きく影響するほどに没頭する程度のものであれば、これはお互いにとって重要な要素になります。 しかし、一般的な趣味は、円満にとってはほんの一部であることも知っておくべきです。

(小波盛佳 Moriyoshi Konami)


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