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フラッタリー その1 小波盛佳
フラッタリーは、これからの協力関係には不可欠なことのようです。
2004年06月06日
2006年04月22日改
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月曜日の朝、パソコンを開いたら待っていた資料が届いていました。
協力会社からのもので、数日前に次の月曜日までには届くように送りますという約束だったのが,日曜日の日付のE−メールに添付して送られてきました。
その仕事はもともとかなり無理な日程で進んでいたので,その催促をうるさがられたりして、私とその会社の関係がこれまでいくらかぎくしゃくしていました。
私は毎朝かなり早く出社しているので,先に目を通しておいて、いわゆる朝一番に電話しました。
「いやあ,早速資料を送っていただいて,有り難うございます。日曜日に仕事して頂いて大変でしたね。」
自分らが資料を作った中小企業の社長さんは,それがよほど嬉しかったようです。
「いやいや,そんなに言ってもらうと…。」と、顔はもちろん見えませんが,破顔一笑といった雰囲気が伝わってきました。
それから、おもむろに,「資料の中で,ちょっと分からないことがあるんですが,教えて頂けませんか。」と続けました。
実際には、間違えているんじゃないの?しょうがないな!という思いがありましたが、ぐっとこらえて丁寧に聞きました。
私たち技術者は,仕事上で質問のある時には,単刀直入,あまり前置きをしないで,いきなりそのものずばりの質問をしてしまうことが多いように思います。
そんな時、きつく言っているつもりでなくても、相手は間違いを非難されるんじゃないかと身構えてしまうことがあるようです。
そんなことを考えながら、この日は,少し慎重に問いかけをしました。
資料が締め切りの時間に間にあったという、ちょっとした気持ちの余裕も手伝ったようです。
すると,「それはですねえ。」と,同様に単刀直入型の彼もいつもより丁寧に応えてくれました。
普通は明かさないような、技術上のちょっとした不安材料も悪びれずに吐露してくれました。
やっぱり違いますね。これまで、自分はいくらか性急な言い方をしていたのかもしれません。
ゆっくり相手を認めながら話せば、信頼関係を持つことができるようです。
できるだけそんな心構えで余裕を持っていこうと思いながらも、電話を置いたとたんに、つい次の相手の短縮電話番号を押していました。
フラッタリー flattery :相手を和ませるようなことを言うこと。
過ぎるとおべっかになるが、米国などでは、むしろ好ましいこと、人との交わりには欠かせないこととしてこの言葉が使われる。
もちろん、それを嫌がる人たちもいますので、ほどほどに。
(小波盛佳 Moriyoshi Konami)
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