これから新しい生活を始めるカップルへのはなむけの言葉を求められたとき,私は,次のように強調します。
「二人がともに生きていくということは簡単ではありません。お互いが努力を重ねて知恵を出しあい、一緒に愛を育(はぐく)んでいくのです。
それがあってこそ,そのカップルは成り立ちます。油断があってはいけません。
常にパートナーを思いやり,自分を磨いていくことでそれが完成していくのです。ぼんやりしていては,いけませんよ。」
あつあつのお二人に冷や水を浴びせるような,ちょっと厳しい言い方ですが,二人で交互に積み木を積んでいくような共同の営みが欠かせないのです。
いわゆる惚れた,ハレタの恋愛感情は,ホルモンの分泌によって起きると科学的に説明されています。 これは、あばたもえくぼにみせるような働きをします。 緊張した場面から出始めやすく,人がコントロールできるものではないようです。 そして、それは通常の場合2,3年程度で終わってしまうのです。 離婚がこの期間を過ぎたころに多いのが納得できます。
その後にホルモンの分泌が止まった二人を結びつけるものは,その間に作り上げた二人の間の愛や信頼関係というわけです。 これは作っていくしかないのです。 どうやっていけばよいのか,それを「家庭円満・夫婦円満の秘訣」のサイトのあちこちに書きました。
(小波盛佳 Moriyoshi Konami)